色と形の見立て|男子部中等科1年[2020]

 身の回りの世界をよく観察すると、カタチや色が或る関係性を持って配置された状態を目にした時、人はそこに別なイメージを重ね見ることがある。身近なところでいれば、石や流木、空に浮かぶ雲などに、動物や好きな食べ物のカタチを重ね見たり、あるいは街を走る車や建物が顔に見える瞬間など、誰にでもこのような経験はあるのではないだろうか。三角を木の記号と捉えたり、もっと言えば花びらや葉っぱをご飯に見立てる子供の遊びは、その究極のようにも思う。

 多様なカタチと色の木片は、ぞれぞれの相対的な関係性をもって配置されることで或る種のリズムを成し、一つの表現として空間に調和をもたらす。あえて材料を加工したり描写することに制限をかけることで、この見立てる力を引き出しつつ、色彩、形態の空間構成による表現を目指した。


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指導|酒井恒太

​自由学園美術科
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